中古物件の断熱リフォームに必要な費用は?

築年数の経っている中古物件に住むと、予想以上に冬場の寒さが厳しいことに驚くことがあります。そんなときは後から断熱材を施す断熱リフォームがおすすめです。

では、中古物件に断熱リフォームをするにはどれくらいの費用が必要なのでしょうか。また、中古物件にはどのような断熱リフォームができるのでしょうか。

今回は中古物件の断熱リフォームについてご紹介します。

中古物件の断熱性はどうなっている?

住宅の断熱性は、断熱材がしっかり入っているかによって大きく変わります。

住宅に断熱材が普及しはじめたのは1992年頃からで、今の住宅と同じぐらいの断熱基準になったのは2002年以降のことと言われています。しかし比較的暖かい中古物件は築年数が新しく、なかなか見つからないことの方が多いでしょう。

そこで、購入した中古物件にあとから断熱リフォームを行うのがおすすめになります。

 

断熱リフォームの種類

中古物件に出来る断熱リフォームには下記のようなものがあります。

  • グラスウールを使用した断熱
  • 発泡ウレタンを使用した断熱
  • の断熱

この3つについて詳しく見ていきましょう

 

グラスウールを使用した断熱

下地の間にグラスウールの断熱材を敷き詰めることで、家の断熱性を高めることが出来ます。

グラスウールとは微細なガラス繊維や不燃材料からできている無機繊維系断熱材で、種類豊富コストパフォーマンスにも優れているのが特徴です。形を変えやすいので、中古物件にもともとある下地材の間に敷き詰めるなら適した断熱材です。

 

発泡ウレタンを使用した断熱

中古物件の中でも、特にマンションや団地の場合は発泡ウレタンを用いた断熱リフォームがおすすめです。これは発泡ウレタンを家の壁全体に吹き付ける方法で、材料のつなぎ目をなくし効果的に断熱性を上げることが出来ます。

この方法による断熱では、部屋の温度が平均5℃上がると言われています。

 

窓の断熱

窓の断熱リフォームには窓ガラスのリフォームと窓サッシのリフォームの大きく2種類があります。

窓ガラス 窓に複層ガラス(ペアガラス)を使用することにより断熱性を高める。ペアガラスは断熱の他に日射熱を遮ったり防音性を高めたりする効果もある。
窓サッシ 高気密サッシに取り換えたり、既存の窓の内側にもう一枚サッシ(インナーサッシ)を取り付けて二重サッシにすることで断熱性を高める。

窓は熱を伝えやすい部分ですので、実は窓のリフォームはとても効率の良い断熱リフォームと言えます。窓の断熱リフォームについて、詳しくはこちらの記事も合わせてご覧ください

 

中古物件の断熱リフォームに必要な費用

中古物件に断熱をリフォームする際の費用相場は下記の通りです。

壁の外側に断熱材を張る 約7,000~9万円(1平方メートル)
柱と梁の内側に断熱材を敷き詰める 約5,000~1万円(1平方メートル)
インナーサッシ(内窓)の設置 約8万~30万円(1か所)
窓ガラスをペアガラスに交換 約1万~10万円 + ガラス本体代

断熱リフォームは使用する建材によっても大きく幅が出てきます。また、工事費にも定価はなく業者によってバラバラですので、相見積もりを必ずとって相場を確認してみましょう。

 

中古物件は断熱リフォームで快適に

「家が寒い」「エアコンか効きづらい」と感じたら、家に断熱材が入っていないのかもしれません。特に築年数が経っている中古物件は、断熱リフォームひとつで暮らしの快適さが劇的に変わることがあります。

戸建をまるっとリフォームすると費用が膨大になりますので、予算が厳しい場合は必要な部分を見極めてリフォームするようにしましょう。