皆さまは火災保険に加入していますか?
火災保険が活躍するのは火災の時だけではなく、じつは外壁の塗替えにも適用されるんです!火災保険と外壁塗装はどう結びつくのでしょうか?また、外壁塗装に火災保険を使うにはどのような条件があるのでしょうか?
火災保険と外壁塗装について
火災保険とは?
火災保険には種類があり、大きく分けると住宅火災保険、住宅総合保険、オールリスクタイプの3つになります。それぞれの内容は以下の通りです。
住宅火災保険 | もっとも一般的な火災保険。火災による損害だけでなく、落雷・破裂・爆発・風・ひょう・雪災が補償範囲に含まれる。火災や自然災害の項目にしぼったシンプルな内容。 |
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住宅総合保険 | 住宅火災保険よりも補償範囲が広い火災保険。住宅火災保険の補償内容に加え、飛来物の落下・衝突・水濡れ・騒じょう・労働争議・盗難・水災が補償範囲に含まれる。幅広いリスクをカバーした内容。 |
オールリスクタイプ | 住宅総合保険よりもさらに補償範囲が広い火災保険。それぞれの会社が独自の特徴をもつ商品を出していることが多く、加入者のニーズに合わせて契約内容を選ぶことができる。 |
外壁塗装に関わる火災保険
被災により外壁塗装が必要になった場合、その災害が火災保険によって補償されるものなら外壁塗装に必要な費用も補償されます。外壁塗装が必要になる被害のうち、火災保険によって補償されるのは例えば以下のようなケースです。
風災 | 風速20m/秒以上の風で外壁が飛ばされる、飛んできたものが外壁にぶつかって破損する |
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飛来物の落下・衝突 | 自動車やトラックが住宅に突っ込んで外壁が破損する、飛行中のヘリコプターから落下してきたものが外壁にぶつかって破損する |
騒じょう | デモや労働争議、酔っ払い同士の喧嘩、暴走族同士の抗争などにより外壁を傷つけられる |
水害 | 大雨による洪水や土砂崩れ、高潮などによって損害を受ける |
火災保険を使う際の注意点
火災保険は上手く使うと外壁塗装をお得に行うことができますが、保険金を受け取るためには条件を満たしている必要があるので注意しましょう。例えば下記のような場合は補償されるための条件を満たしておらず、対象外になります。
- 風速20m/秒以下の風による風災
- 外壁の修理費が20万円以下
- 被害に遭ってから3年以上経過している
- 経年劣化による外壁の破損
- 損害補償鑑定人が対象の災害と認定しなかった
火災保険で外壁塗装を行うには?
外壁塗装業者に連絡
火災保険の補償対象になる災害に遭遇した場合、まずは外壁塗装業者に連絡して外壁を調査してもらいます。工事の必要がありそうなら見積もりを出してもらいましょう。
外壁塗装の業者選び!トラブルを防ぐために知っておきたいポイント | リフォーム見積りネット
外壁はお家の中でも劣化が激しい部分になりますので定期的な塗装が必要ですが、どの業者に任せたらいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。今回は外壁塗装の業者選びをするときに押さえておきたいポイントをご紹介します!
保険会社に連絡
次に契約している保険会社に連絡します。連絡は自分でするか、外壁塗装業者がしてくれることもあります。
申請書を作成して保険金を申請する
保険会社への申請書を作成します。申請に必要な書類は主に下記の3つです。
- 保険金の請求書
- 被害状況の報告書
- 工事の見積書
報告書には被害箇所の様子が分かる写真も添付します。書類の作成と申請は自分で行うか、外壁塗装業者に代行してもらうこともできます。業者に代行してもらいたい場合は最初の外壁調査のときに相談してみましょう。
損害鑑定人による調査
申請を行うと、保険会社から損害鑑定人が派遣されて建物の調査を行います。被害箇所の見積もりや修繕方法、不要な施工が盛り込まれていないかなどをチェックし、申請された内容に妥当性があるかを確かめます。
保険金の振り込み
調査で認められると保険会社が申請書類と鑑定の現地調査結果をもとに保険金額を決定し、保険金が振り込まれます。
加入している火災保険をチェック!
何らかの自然災害によって外壁塗装が必要になった場合、火災保険の補償の対象になることがあります。プランによって水害や騒じょうは対象外になっていることもあるので、自分が加入している火災保険をチェックしどのような災害が補償の対象になるかを確認しておきましょう。