建物を建築する際や大規模な改修工事をする際は、事前に建築確認が必要になる場合があります。
では、建築確認は申請から建物の使用開始までどのような流れで行われるのでしょうか?また、申請にはどれくらいの費用が必要になるのでしょうか?
建築確認申請とは?
建築確認申請とは、建物を新しく建てたり増築や改築を行う際、その建物が建築基準法や都市計画法に適合しているかを確かめることです。工事前に建築確認が必要かは建物の規模や工事内容によって決まります。
原則申請が必要なのは下記のような工事です。
- 増改築
- 大規模な修繕
- 大規模な模様替え
- 用途変更
しかし、これらの工事に該当しても木造2階建ての民家など「4号建築物」と呼ばれる小規模な建物であれば申請が不要になることもあります。
建築確認申請が必要な増築・改築工事の内容は? | リフォーム見積りネット
年を取るとライフスタイルも変わりますので、それに合わせて自宅の改築工事や増築工事をを考えている方もいるのではないでしょうか?改築工事や増築工事は、場合によっては建築確認申請を行い事前に建物を確認してもらう必要が出てきます。では、建築確認申請が必要なのはどのような場合なのでしょうか?
建築確認申請から建物の使用開始までの流れ
建築確認の申請から建物の使用開始までの大まかな流れは下記の通りです。
建築確認の申請 | 用意した書類を工事に着手する前に提出します。 |
---|---|
知事の構造計算適合性判定 | 一部の大規模建築物に関しては建築確認を申請する際に都道府県知事へ構造計算適合性判定を求めます。 |
工事着手 | 杭工事や値切り工事にとりかかった時点から工事着工となります。 |
完了検査の申請 | 工事が完了してから4日以内に完了検査の申請をします。 |
完了検査・検査済証の交付 | 完了検査は申請が受理されてから7日以内に行われます。検査によって建築物が基準に適合してることが分かったら建築主に検査済証が交付されます。 |
使用開始 | 検査済証が交付されたら建物の使用を開始することができます。しかし、仮使用の承認があったり完了検査の申請から7日以上経過した場合は交付される前でも使用を開始できることがあります。 |
建築確認に必要な費用
建築確認の際は各自治体に手数料を払う必要があります。この手数料は建築確認と完了検査でそれぞれ発生し、自治体によって金額も違いますので確認しておきましょう。
手数料の例として、大阪市の金額は下記の通りです。
床面積の合計 | 確認申請 | 中間検査 | 完了検査 |
---|---|---|---|
100平方メートル以下 | 33,000円 | 18,000円 | 20,000~22,000円 |
100平方メートルを超え200平方メートル以下 | 44,000円 | 21,000円 | 24,000~26,000円 |
200平方メートルを超え500平方メートル以下 | 60,000円 | 27,000円 | 30,000~32,000円 |
500平方メートルを超え1,000平方メートル以下 | 87,000円 | 46,000円 | 52,000~55,000円 |
1,000平方メートルを超え2,000平方メートル以下 | 116,000円 | 62,000円 | 71,000~76,000円 |
2,000平方メートルを超え10,000平方メートル以下 | 275,000円 | 168,000円 | 199,000~209,000円 |
10,000平方メートルを超え50,000平方メートル以下 | 470,000円 | 255,000円 | 288,000~308,000円 |
50,000平方メートルを超えるもの | 730,000円 | 430,000円 | 478,000~518,000円 |
建築確認申請にはプロの協力を
建築確認の申請時に提出する書類は素人には作成できないものです。申請が必要なら、プロである業者に書類作成を依頼する必要があります。書類の量は膨大ですので、依頼には別途高額な費用が必要になることもあります。
少しでも費用を抑えたい場合は、自分で業者を探すのも方法のひとつです。