※この記事は一級建築士・住空間収納プランナーマスター江幡千登美氏(なにわ収納倶楽部.com)とのコラボ記事です。
片付けで知っておきたい『ゴールデンゾーン』
前回のSTEP2で家の中のものが全て分けられました。次は分けた中でも、使うモノをSTEP3:しまう!
リバウンドしないためには、配置が非常に重要になります。使うモノの中でも「よく使うモノ」をゴールデンゾーンにとお伝えしました。ゴールデンゾーンとは、使いやすい範囲の事。ゴールデンゾーンには2種類あります。
- 人体寸法からくる、高さ方向のゴールデンゾーン
- 生活動線からくる、平面的ゴールデンゾーン
人体寸法からくる高さ方向のゴールデンゾーン
これは人間のおへそから目線の高さとなります。この範囲が体に負担がなく取り出しやすく、片付けやすい範囲。背の高さによって範囲が変わってきます。
家族全員が同じ身長であることは少ないですよね。ということは、家族全員ゴールデンゾーンが微妙に異なります。特に、子供のゴールデンゾーンは大人からすると、非常に低い位置にあります。つまり、子供の片付けやすい高さと大人の片付けやすい高さが異なるということなのです。
生活動線からくる、平面的ゴールデンゾーン
動線とは、人が動く軌跡を図面上に線で落とすことを言います。生活動線とは、生活をする上での一日の動線を言います。生活動線は家族であっても、人それぞれです。さて、あなたと、あなたの家族は家の中でどのように動きますか?
例えば、朝、起きてからの動きを想像してみてください。
- ベッド→トイレ→洗面所(歯磨き)→寝室(着替え)→ダイニング(朝食)→出勤
- ベッド→トイレ→ダイニング(朝食)→洗面所(歯磨き)→寝室(着替え)→出勤
- ベッド(着替え)→キッチン(炊事)→洗面所(洗濯)→トイレ→ダイニング(食事)→洗面所(歯磨き)→洗面所(洗濯干し)→バルコニー(物干し)→リビング(化粧)→出勤
2つのゴールデンゾーンの組み合わせで考える
高さ方向のゴールデンゾーンと、生活動線のゴールデンゾーンを組み合わせることで、家族それぞれが使用するモノの収納場所と、家族共通で使用するモノの収納場所を決めていくことが出来ます。
例えば、幼稚園以下のお子さんがいる場合、朝起きてきてからのお着替えをダイニングやリビングで行うことが多く見受けられます。ということは、お子さんの服はダイニングやリビングに収納できるとスムーズになります。
著者
イルマタル(江幡千登美)
サンポ建築設計事務所 代表
なにわ収納倶楽部.com 代表
一級建築士・住空間収納プランナーマスター
「収納は学ぶものである」との考えのもと、年間延べ100名以上に収納をレクチャーしている。2013年より開始した「住空間収納プランナー養成講座」は既に40名以上のプランナーを輩出し普通の主婦が間取り図も読める収納のプロとして活躍を始めている。
『「収納」を切り口にしたことで、売上が3倍になった!』との声から、工務店、リフォーム会社、家具メーカー、役所からの「収納研修」の依頼も増加。現在では、住空間収納プランナーの活躍の場を広げるため『なにわ収納倶楽部.com』を立上げるなど勢いは留まることを知らず、これからの住宅業界への影響力に目が離せない。
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