外壁のメンテナンスと言えば塗装が一般的です。しかし方法はそれ以外にもいくつかあり、予算や外壁の劣化具合によって適したものを選ぶとよりお得に外壁をリフォームすることにつながります。
外壁工事のひとつにカバー工法というものがありますが、こちらは塗装に比べると知っている人は少ない方法なのではないでしょうか?
【外壁工事】塗装だけじゃない!外壁リフォームの種類とそれぞれのメリット | リフォーム見積りネット
外壁のメンテナンスを怠ると外観が悪くなってしまうだけではなく、雨や風によりお家が内部まで傷んでしまう原因になります。外壁のメンテナンスと言えば外壁塗装をイメージする方が多いかもしれませんが、実は塗装以外にも方法があるのをご存知でしょうか?今回は外壁リフォームの種類についてご紹介します!
外壁のカバー工法とは?
外壁のカバー工法とは、もともとの外壁はそのままに上から新しい壁材を重ね張りするリフォームです。塗装ができない劣化の進んだ外壁にも使用でき、張り替えよりも安価で工期も短いので、場合によってはとてもコスパのよい外壁リフォームになり得ます。
カバー工法のメリット
カバー工法のメリットは、張り替えよりも安く短い工期で外壁をリフォームできる点です。カバー工法ではもともとの外壁を壊す必要がないため、解体費や廃材の処分費などがかからず張り替えよりも安価です。その上、耐用年数は貼り替えしたときと同じくらいになります。
また、カバー工法に使用される外壁の素材は断熱性や遮音性に優れたものが多いため、外壁の綺麗にするだけでなく冷暖房の節約や生活音のシャットダウンにも効果があります。
カバー工法のデメリット
一方、外壁の劣化があまりにも激しいとカバー工法が使えない場合があります。また、カバー工法に使える壁材は種類が限られますので、全ての外壁に希望通り工事できるとは限らないことは注意しましょう。
また、どんなに軽い素材を使用して工事を行ったとしても新しい壁材の分だけ重量が増えるため、外壁が重くなり耐震性が低下してしまいます。
外壁のカバー工法に使用される壁材の種類
外壁のカバー工法で使用できる壁材には下記の3種類があります。
- 金属系サイディング
- 窯業系サイディング
- 木質系サイディング
金属系サイディング
金属系サイディングとは断熱材の表面に金属メッキを張り付けた素材で、外壁のカバー工法に用いられる素材の中で最も一般的なものです。材料にはガルバリウム鋼板、アルミニウム、ステンレスなどが使われています。
金属系サイディングの特徴には下記のようなものがあります。
- 軽量で耐震性が高い
- 断熱性に優れている
- 傷がつきやすい
- 錆びやすい
金属系サイディングは非常に軽量なので、カバー工法を行っても耐震性が落ちる不安が少ないのが大きなメリットです。また断熱性に優れているため、夏場や冬場の極端な気温でも室内が快適になります。
一方で傷やサビに弱いため、沿岸部の住宅には外壁として不向きになります。
窯業系サイディング
窯業系サイディングは、セメントが主材料の外壁素材です。主な特徴としては下記のようなことがあげられます。
- デザインや色が豊富
- 耐火性に優れている
- 水に弱く塗装が必要
- 室内に熱がこもりやすい
窯業系サイディングはデザインに多様性があり、バリエーションが豊富です。耐火性に優れているため火災に強いというのもメリットになります。
しかし、一方で水には弱いため外壁にするには塗装が必要で、施工した後も定期的に塗装が必要になります。また、熱がこもりやすいため夏場は室内が高温になってしまいます。
木質系サイディング
木質系サイディングは木材を使った外壁材です。木目調の窯業系サイディングもありますが、より本格派の方々には無垢材を使用した木質系のサイディングが人気です。
木質系サイディングの特徴は下記の通りです。
- 木材特有の自然な仕上がり
- 断熱性が高い
- 比較的高コスト
- 施工できる業者が少ない
木質系サイディングの特徴は、何と言っても自然特有の温かみある仕上がりです。人工物に多く見られる不自然さがないため、とても見栄えがよくなります。木材は熱を吸収しにくいため、断熱性にも優れています。
一方で比較的高コストになりやすいのと、施工できる業者が少ないのでなかなか外壁としておすすめされる機会は少ないでしょう。
外壁のカバー工法に必要な費用
カバー工法で外壁のリフォームを行った際の費用は使用するサイディングの材質によって幅が出てきます。サイディングの材質と平米単価の相場は下記の通りです。
材質 | 平米単価の相場 |
---|---|
窯業系サイディング | 4000~5000円 |
金属系サイディング | 3000~7000円 |
木質系サイディング | 6000~1万円 |
外壁のリフォームは一度プロに確認を!
今回ご紹介したカバー工法は場合によってはとてもコスパの良いリフォームですが、使用できるかは外壁の劣化状況などにも関わってきます。希望する方法でリフォームができるか判断するには、専門的な知識がないと難しい部分もあるでしょう。
外壁リフォームの前には一度プロに相談してみましょう。