外壁のメンテナンスといえば塗装のイメージが強いかもしれませんが、外壁工事には塗装の他にもカバー工法や貼り替えといった方法もあります。
外壁の張り替えとは?
外壁の張り替えのメリット
外壁の張り替え工事のメリットには下記のようなものがあります。
- 下地から外壁を一新できる
- 家全体の耐久性が向上する
- 断熱性が向上する
- 外壁のデザインを大きく変えられる
もともとの外壁を取り壊し下地から一新するため、外観を大きく変えるだけでなく塗装では修復しきれない外壁の劣化も直すこともできます。
また下地材や断熱材なども最新のものに変えられるため、家の断熱性や耐久性の向上も期待できます。もともとの外壁よりも軽い壁材を使用すると、家の総重量も軽くなるので耐震性も上がります。
外壁の張り替えのデメリット
一方で、外壁の張り替えのデメリットは下記の通りです。
- 外壁工事の中では費用が高価
- 工期が長い
張り替え工事は、塗装やカバー工法と比べると費用が高くついてしまいます。また壁を取り壊す大規模な工事になるので工期も長く、3週間~1か月ほどは見ておいた方がいいでしょう。
張り替えに使われる外壁材
外壁の張り替えには主にサイディングという外壁材が使われます。サイディングとはが外壁に張る仕上げ用の板材のことで、下記のような種類があります。
窯業系 | セメントが主材料で防火性が高く、デザインが豊富。重量があるので耐震性には注意が必要。 |
---|---|
金属系 | 一般的に使われているサイディングの多くは金属系で、アルミや鋼板でつくられており軽量で耐震性に優れている。サビや腐食に弱いため定期的な塗装が必要で、沿岸部の住宅の壁材には向かない。 |
木質系 | 天然の木材を加工して作られている。自然な仕上がりや風合いが人気で、断熱性に優れている。腐食を防ぐためにこまめなメンテナンスが必要。 |
外壁のカバー工法とは?外壁工事のコスパを上げる基礎知識 | リフォーム見積りネット
外壁のメンテナンス方法にはいくつかあり、予算や外壁の劣化具合によって適したものを選ぶとよりお得に外壁をリフォームすることにつながります。外壁工事のひとつにカバー工法というものがありますが、こちらは塗装に比べると知っている人は少ない方法なのではないでしょうか?今回は外壁のカバー工法について詳しくご紹介します!
外壁の張り替えに必要な費用の相場
外壁の多り替えに必要な費用、工期、耐用年数は下記の通りです。
費用の相場 | 180万~230万円 |
---|---|
工期 | 約3週間~1か月 |
耐用年数 | 30~40年 |
外壁の張り替え工事の相場は、他の外壁リフォームと比べるととても高額になっています。しかし外壁を一新できる点や、持ちがよく次のメンテナンスまでの期間が長いことを考えると妥当な金額ではあります。
【外壁工事】塗装だけじゃない!外壁リフォームの種類とそれぞれのメリット | リフォーム見積りネット
外壁のメンテナンスを怠ると外観が悪くなってしまうだけではなく、雨や風によりお家が内部まで傷んでしまう原因になります。外壁のメンテナンスと言えば外壁塗装をイメージする方が多いかもしれませんが、実は塗装以外にも方法があるのをご存知でしょうか?今回は外壁リフォームの種類と、それぞれの特徴についてご紹介します!
張り替えが必要な外壁の劣化とは?
自宅の外壁にどのような外壁工事が適しているかは劣化具合から判断しますが、張り替えが必要になるのは具体的に外壁がどのような状態になっているときなのでしょうか?
張り替え工事は、より激しい外壁の劣化にも対応できるメンテナンスです。より激しい劣化とは、具体的に以下のような状態になります。
- 外壁から雨漏りが進行している
- 外壁自体のひび割れが発生している
- サイディングにそりが発生している
特に地震などで建物が動いてしまうと、外壁にひび割れができてしまいます。このひび割れが深刻だとそこから雨漏りが発生する原因にもなり、壁や床が濡れるだけではなく家の内部構造にまで広がって腐食をすすめてしまいます。これ直すには外壁を張り替える必要があることが多いです。
また、もともとの壁にサイディングが使われていると塗膜が劣化することによってそりが発生することがあります。こちらも放置すると雨漏りにつながるため、しっかり工事して張り替える必要があるでしょう。
外壁のリフォームは自宅の外壁を見極めて
外壁の張り替えに限らず、外壁のリフォームでどれがお得なのかは外壁の状態次第になります。例えばご近所さんの外壁リフォームがとても満足のいく結果になっていたとしても、全く同じ内容で自分の外壁リフォームが上手くいくとは限りません。
外壁リフォームの成功は自分に合った方法を見つけること、そしてリフォームの提案を親身になって行ってくれる業者を見つけることにかかっていると言っても過言ではありません。プロの目線も取り入れつつ、外壁を見極めていきましょう。