キッチンは毎日使う場所ですので、綺麗に保つには掃除が必要になります。しかし、どんなに掃除をしているという方でも、レンジフードまでまめに手入れをしている方は少ないのではないでしょうか?
レンジフードは毎日掃除するには手間になる場所ですが、放っておくと油やホコリが付着して大変です。最近ではレンジフードのお手入れを楽にするため、最新のレンジフードに交換する方も増えています。
キッチンの換気扇「レンジフード」
レンジフードとは?
レンジフードはキッチンのコンロの上に設置される、換気扇とフード(ステンレス製の覆い)を組み合わせた排気設備です。換気扇がフードによっておおわれているため、料理の際に出る蒸気や臭いを効率よく排気できるようになっています。
レンジフードの種類
レンジフードにはフードの形や換気扇のファンによって種類があり、フードもファンもそれぞれ3つずつ種類があります。
まず、フードの形の種類は以下の3つです。
ブーツ型 | 現在最も多くの住宅で使われている形で、スタンダード型と呼ばれることもある。換気扇とフードが独立しているため、フードのみを取り付けたり後からフードを取り付けたりといったリフォームが可能。 |
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スリム型 | スタイリッシュな見た目からデザイン面に人気があるレンジフード。フィルターに汚れが付きにくい、レンジフード内部を拭きやすいなど、掃除がしやすい特徴がある。 |
フラット型 | 他2つと比べて薄く、天井の低い場所にも設置できる。 |
次に、ファンの種類は以下の3つです。
プロペラファン | 昔ながらのキッチンによく見られるタイプ。壁に直接取り付けられており、吸い込んだ蒸気や臭いをそのまま外に排出する仕組み。外と繋がっているため、天候が悪いときは風が入ってきたり機能が弱まったりすることがある。 |
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シロッコファン | 格子状に細長い羽根がついているファン。ダクトを通して蒸気や臭いを排気する仕組みなので、好きな場所にダクトを伸ばして設置することができる。 |
ターボファン | プロペラファンとシロッコファンの中間のような特徴を持っているファン。換気量が多く手入れも楽だが、他よりやや価格が高い。 |
レンジフードの交換時期は?
レンジフードの耐用年数は一般的に約10年ほどと言われておりますので、新築から築10年のタイミング、あるいはキッチンを使い始めてから10年が経過したタイミングを目安になります。
厳密にはレンジフードの使用頻度やこれまでのお手入れの状況、また油を使う料理を頻繁にしていたかなどによっても変わってきます。10年に満たなくても、例えば吸い込みが悪くなっていたり、使うたびに変な音がしていたら交換を考えてもよいでしょう。
レンジフードの最新機能
最新のレンジフードには使い勝手の良いさまざまな機能が付けられています。
例えば、ガスコンロとの連動はとても便利な機能です。例えばお湯を沸かしたり鍋を使った料理をする際、長時間換気扇をつけ忘れてしまうと湯気でキッチンが真っ白になったり臭いがこもったりすることがあります。ガスコンロと連動しているレンジフードであればガスコンロの電源がONになった時点で自動的に換気も始まりますので、つけ忘れの心配がありません。
また、お手入れに関しても便利な機能が登場しています。セルフクリーニング機能は、ファンとフィルターに付着した油汚れを自動でお湯洗いしてくれる機能です。洗浄してくれるのはファンとフィルターだけですのでそれ以外のパネルなどの汚れは自分で拭きとる必要がありますが、それでも掃除の手間は大幅に減ることでしょう。
レンジフードの交換リフォーム
レンジフードの交換に必要な費用相場は?
レンジフードを交換する際に必要な費用の総額は、レンジフードの本体代と工事費を合わせた金額になります。レンジフードの交換に必要な工事費の相場はレンジフードの大きさによっても変わりますが、おおよそ下記のようになります。
レンジフードの交換工事費 | 3万~5万円 |
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レンジフードの交換リフォームに必要な費用は、安価な業者で約3万円ほどからで、相場は約4万円ほどと考えたほうがよいでしょう。
また、本体がそこまで傷んでいない場合は交換よりも修理がおすすめです。スイッチが壊れてしまって押せない、モーターが回転しなくなったなどといったトラブルであれば、故障した部分だけを直すことで費用を抑えることが出来ます。
DIYでレンジフードは交換できる?
レンジフードの交換には電線に手を加える必要が出てきますが、屋内配線の工事は基本的に電気工事士の資格を持っていなければ施工することが出来ません。
また、レンジフードは重い設備ですので、狭いキッチン内で無理して作業しようとすると失敗するリスクが高まります。
さいごに
レンジフードは他のキッチン設備に比べるとそこまで目立つものではなく、もし不具合があっても見落としてしまったり、後回しにしてしまうことも多いかと思います。
耐用年数や築年数から厳密に交換を考えすぎる必要はありませんが、もし気になることが出来始めたら交換を検討するきっかけにしてみるといいでしょう。