コンセントを増設するには?費用や注意点などを解説

家電が増えてコンセントが足りなくなったり、家具を配置したら絶妙な場所にコンセントが欲しくなったりといった経験はありませんか?延長コードやタコ足配線でひとまず対応はできるかもしれませんか、見た目が悪く危険なのでできるだけ避けたいという方も多いようです。

このような問題を解決するにはコンセントを増設するのがおすすめです。

今回はコンセントの増設工事についてご紹介します!

コンセントの増設は可能?

結論から言うと、リフォームによりコンセントを増設することは可能です。リフォームによって出来ることは増設だけではなく、大きく下記の3種類です。

  • コンセントのない場所への増設
  • コンセントの差込口を増やす
  • コンセントのボルト数を増やす

 

イメージとしては、延長コードを無くしたいのならコンセントの増設、タコ足配線を解消したいのなら差込口の増設、エアコンなど電気使用量が大きい家電を設置するならボルト数の変更です。要望によって最適な工事を選ぶ必要があります。

今回はコンセントを増設する場合について見ていきましょう。

 

コンセントの増設工事の内容

コンセントを増やす工事には大きく2つの方法があります。

  • 既存のコンセントから分岐させる
  • 分電盤から配線を引く

では、この2つについて詳しく見ていきましょう!

 

既存のコンセントから分岐させる方法

もとからあるコンセントから配線を引き、新しいコンセントを作ります。

延長コードを使うのと中身は変わらないので、工事自体は比較的簡単短時間で済みます。細かい家電が増えてきてコンセントが欲しくなったときにおすすめです。

 

分電盤から配線を引く

分電盤から新たに配線を引いてコンセントを作る方法です。

既存のコンセントから分岐させる方法に比べると手間が増えるので所要時間や費用は高くなりますが、消費電力が多くてもブレーカーが落ちにくいコンセントを作ることが出来ます。エアコンや暖房器具につなぐコンセントが欲しい場合は、こちらの方法がおすすめです。

 

コンセントの増設に必要な費用は?

コンセントの増設費用は新しいコンセントまでの距離配線工事の複雑さによって変動しますが、平均は下記の通りです。

既存のコンセントから分岐 約12000円
分電盤から配線を引く 約16000円

 

コンセントを配置したい場所によってはクロスを張り替えたり天井裏を経由したりしなければならないこともあります。そのような場合は追加で費用が発生しますので注意しましょう。

詳しい費用は業者に確認を取ってみましょう。

 

コンセント増設の注意点

コンセントを増設するにあたっては、いくつか注意したいポイントがあります!

 

コンセントを増設できない場所

コンセントには設置できない場所設置に不向きな場所もあります。

コンセントには電気が流れていますので、水周りは基本的に避けた方がいいでしょう。最近は防水コンセントも出てきているのである程度対応できるようになりましたが、それでも常に水にさらされているような環境は厳しいので注意しましょう。

洗面所やキッチンにコンセントを増設したい場合は、できるだけ水がかからない場所を選んで設置するようにしましょう。

 

電気工事には資格が必要

電気工事は目に見えない場所に手を加えることになりますので、不具合が起きても気付くまでに時間がかかることがあります。場合によっては接触不良による漏電から発火し、重大な事故につながるケースもあります。

このような事故を防ぐために、基本的に電気工事を行うには電気工事士という国家資格が必要と定められています。最近はDIYの流行からお家のことを自分で行いたいという方も増えていますが、電気工事は無資格で行うと法律で罰せられることもあるので注意しましょう。

無資格でできる電気関連のDIYは、電球の交換や延長コードの取り付け、コンセントカバーの交換などごく簡単なもののみになります。配線に手を加える際は必ず資格を持った業者に依頼しましょう。

 

さいごに

コンセントを増設すると、家の延長コードやタコ足配線が解消されて部屋がすっきりしたり見栄えが良くなるだけでなく、安全性も高まります。

そこまで大変なリフォームではありませんので、コンセントを増やしたいと考えている方は一度検討してみてはいかがでしょうか?