【外壁塗装】リシン仕上げとは?知っておきたい仕上げ材の種類

外壁を綺麗に保つには定期的なメンテナンスが必要ですが、お家の外壁のどのような仕上げ材が使われているのかによってお手入れやメンテナンスの方法は変わってきます。

今回は外壁の仕上げ材のひとつであるリシンについてご紹介します!

リシンとは?

リシンとは、モルタル外壁の表面仕上げに使われる仕上げ材のひとつです。白セメントやアクリルなどの樹脂に細かく砕いた石(骨材)を配合して顔料と混ぜ、リシンガンで壁に吹き付けることで使用します。

リシンは20~30年前までは最もメジャーな住宅外壁の仕上げ材だったこともあり、国内での実績はとても多いです。現在でも機能性の高いリシン塗料などが開発されており、人気の高い仕上げ材と言えます。

 

リシン仕上げのメリット・デメリット

リシンのメリット、デメリットをまとめると下記のようになります。

リシンのメリット 通気性が高く、壁に含まれる湿気を排出することができるので木材の劣化を防げる。施工費用が比較的安く手軽。
リシンのデメリット 表面の凹凸に汚れや雨水がたまりやすい。外壁にクラック(ひび割れ)が入るとリシン部分も一緒に割れてしまう。防水性が低い。耐用年数が8年と比較的短い。

 

建材のリシンと毒素リシンを混ぜて考えていたり、昔リシンにアスベストが含まれていたことがあることから「リシンには毒性がある」と思っている方もいるようです。しかし建材のリシンと毒素リシンは別物で、アスベストも現在のリシンには含まれていません。

古いリシンが気になる場合は業者に調査を依頼しましょう。

 

リシン仕上げの外壁の特徴

リシン仕上げでは細かく砕いた石や砂が混ぜられた塗料を吹き付けるため、表面は砂をまぶしたようなザラザラとした仕上がりになります。砂壁のような独特の雰囲気があり、特に和風なお宅とは相性が良い見た目です。

また、リシン仕上げと言ったら一般的には吹き付けリシンのことを指しますが、吹き付けた後に尖った針で表面を削る掻き落とし仕上げ」というものもあり、こちらを使用すると凹凸が抑えられるため落ち着いた見た目になります。

 

リシン仕上げの外壁をメンテナンスするには?

汚れは高圧洗浄で

リシン仕上げの外壁は凹凸が多いため、水垢やほこりが溜まるのでどうしても汚れてしまいやすい性質を持っています。特にカビや雨筋などの汚れは外観が悪くなるだけでなく、外壁そのものの耐久性を下げてしまう原因にもなります。

このような汚れが目立ってきた場合は業者に依頼し、高圧洗浄を行うことで汚れを落とすことができます。

高圧洗浄は塗装前にも施工不良を防ぐために行われます!

 

落としきれない場合は塗装を

もしも高圧洗浄だけでは落としきれないぐらい汚れがひどい場合は、ウレタン塗料やシリコン塗料で塗装を行います。このときに弾性塗料を使用することで、リシンのデメリットであるひび割れをある程度防ぐこともできます。

 

リシンの施工は信頼できる業者へ

リシンはひと昔前まで最もメジャーな仕上げ材でしたが、最近はサイディングの壁が多くなってきたことであまり見かけなくなりました。もしリシン壁にメンテナンスが必要になった場合、しっかりと実績のある業者を選んで工事を依頼することが大切です。

失敗しない業者選びをするには初めから1社に決めてしまうのではなく、複数社見積もりをとって比較して判断するのがおすすめです。

外壁の業者選びについてはこちらの記事も合わせてご覧ください。