家に長く住んでいると外壁のメンテナンスについて気になってきますよね。最近は塗り壁のほかにサイディングボードを使った壁もよく見るようになりました。
そもそもサイディング壁に再塗装は必要なのでしょうか?そして時期や費用はどのようになっているのでしょうか?
サイディングとは?
サイディングとは、建物の外壁に貼る仕上げ用外壁材のひとつです。工場などであらかじめ作られたサイディングボートという板を壁に貼り付けていくことによって施工します。しっかり張り合わせることによって雨や風から家を守り、雨漏りを防止することができます。
サイディングの特徴にはこのようなものがあります。
- 耐水性・耐天候性に優れている
- デザインが豊富
- 品質が安定しており、技術による仕上がりのムラが少ない
- 塗り壁に比べて経年劣化しにくい
サイディング壁にも定期的な塗装が必要
サイディング壁は従来の塗り壁よりも丈夫ですが、一度施工してしまえばメンテナンスが必要なくなるわけではありません。
サイディング壁が耐水性に優れている理由は、壁表面の塗装の膜である「塗膜」に秘密があります。サイディング壁は経年劣化がしにくいと言っても、この塗膜は時間が経ては徐々に剥がれてしまうので耐水性も失われていきます。
サイディング外壁の劣化状況をチェック
サイディング壁の塗装時期が近付いてきたと思ったら、一度実際に壁を確認してみましょう。
- 紫外線や雨風により色が褪せて薄くなっている
- 塗装にひび割れがある
- サイディング壁自体にひび割れがある
- 塗装が剥がれている
- 塗装が膨らんでいる
- 触ったら手に粉状のものがつく(チョーキング)
- カビやコケが繁殖している
サイディング塗装の費用相場は?
サイディングの塗装に必要な費用は壁の面積と塗料の種類によって変わってきます。どの塗料を選ぶかはただ価格が安いかで考えるのではなく、耐用年数に対してのコストパフォーマンスも見て決めるのがおすすめです。
塗料の種類ごとの耐用年数と1平米あたりの費用は以下のようになります。
塗料の種類 | 耐用年数 | 1平米あたりの費用 |
---|---|---|
ウレタン系塗料 | 6~10年 | 1800~2000円 |
シリコン系塗料 | 8~15年 | 2500~3500円 |
フッ素系塗料 | 15~20年 | 3500~4500円 |
サイディング塗装の業者選び
塗装の業者選びを慎重に行う理由
リフォーム業者に関するトラブルは残念ながら少なくはなく、その中でも塗装関連のケースの割合は高いです。サイディングなどの外壁塗装を行う業者には、下記のような理由から悪徳業者が多くなっています。
- 塗装工事は特別な資格なしでも請け負うことができる
- 技術や経験がなくても塗装業者として参入しやすい
訪問販売は要注意
業者選びでまず注意したいのは訪問販売です。訪問販売の業者はトラブルの発生率が高く、言葉巧みに契約を取ろうと誘導してくるので注意が必要です。
例えば下記のような事を言われたら一度冷静に考えましょう。
- 「キャンペーン中でお安くできます。」
- 「足場代をお値引きできます。」
- 「〇〇に住んでいる方限定の価格です。」
- 「モニター価格で施工が可能です。」
このようなうたい文句はお得に聞こえて魅力的かもしれませんが、実は元の価格設定が高額なだけだったり、いつどこでもキャンペーンだと言っているだけの営業トークです。
典型的な値下げ商法ですので、むしろ最終的な費用が高額になったり、必要のない工事をすすめられたり、雑な工事をされてしまったりといったトラブルにつながることがあります。
優良な業者に出会うコツ
業者探しの際は必ず複数の業者から見積もりをとって比べるようにしましょう。相見積もりをとることで工事に必要な費用の相場を知ることができるだけでなく、業者の対応の良さや相性も比べて選ぶことができます。
比べてみて価格が一番安い業者を選ぶというのもひとつの手段ですが、価格だけで選んでしまうと失敗する可能性も高まります。見積もりから業者を見る際は以下のポイントに注目しましょう。
- 価格が極端に高すぎたり安すぎたりしないか
- 見積もりの内容に不透明な部分がないか
- 質問に丁寧に答えてくれるか
サイディングにも塗装のメンテナンスを!
サイディングの壁は丈夫ですが油断は禁物です。適切な時期に適切なメンテナンスをして、自然環境や劣化から外壁を守りましょう!
外壁のメンテナンスは業者選びが重要ですが、実はこの業者選びが上手くいかないという方は多くなっています。優良業者に納得のいくリフォームをしてもらうには、複数の業者から見積もりをとってよく比較することが大切です。