【バリアフリー】家庭内での事故を減らす「転落防止」のリフォームとは?

歳を取ると、今まで全く気にならなかったはずの段差が気になってくることがあります。老後もその家で快適に暮らしていくためにも、バリアフリーリフォームを検討してみてはいかかがでしょうか。

今回はバリアフリーリフォームのひとつ、転倒防止のリフォームについてご紹介します。

転倒防止のリフォームとは?

高齢になると転倒しやすくなる

人は高齢になるにつれて筋力や視力、運動能力が低下することで転倒しやすくなってしまいます。特に75歳以上になると事故が急激に増え、重大な怪我に繋がるケースも増えるようです。

また、住宅内で起こる事故の原因はほとんどが転倒によるものだというデータもあります。長い間住み慣れた自宅内でも事故にあう可能性は十分にあり、歳を取ると今まで全く気にならなかったはずの段差につまづいてしまうことがあります。

転倒のリスクを最大限に減らして安全に生活していくためにも、バリアフリーリフォームがおすすめです!

 

転倒防止リフォームの種類と費用

では、転倒防止につながるバリアフリーリフォームには具体的にどのようなものがあるのでしょうか。具体的には、例えば下記のようなものがあります。

段差の解消
(1万~2万円)
足腰が衰えてくると、歩くときに足が持ち上がらなくなります。分かりやすい大きな段差だけでなく、あまり気にしない小さな段差にも躓くことが増えるため、こうした段差を解消することで家の安全性がより高まります。
手すりの設置
(2万~10万円)
支えがあることで移動がより楽に、安全になります。階段や浴槽、玄関などのバランスを崩しやすい場所に取り付けると効果的です。
クッション材の取り付け
(1000円~)
万が一転倒してしたときに家具の角に身体をぶつけて怪我をしてしまわないよう、角の部分にクッション材を取り付けると安全です。
足元灯の設置
(1000~6000円)
足元を照らすライトにより、暗くて足元が良く見えないときに躓く危険性を減らすことが出来ます。コンセント一体型や置き型などさまざまな種類があるので、邪魔にならないものを選びましょう。

 

取り付けが簡単な足元ライトや被せるだけのクッション材であれば、自分で買って設置することもできます。手すりは設置する長さによって金額に幅が出てきますので、例えば廊下の歩行補助に長い手すりを設置すると費用は比較的高額になります。

住まいをよく観察し、必要なリフォームを検討しましょう。不安であればプロに相談してみるのもいいでしょう。

 

バリアフリーリフォームには補助金がでることも

住宅をバリアフリー化するリフォームにはさまざまな補助金税金の優遇制度が用意されています。これらを上手く利用するとリフォームにかかる費用を抑えることが出来ます。

どんなものがあるのかは覚えておいて損はありません!

 

高齢者住宅改修費用助成制度

高齢者住宅改修費用助成制度は要支援または要介護1~5と認定されている方が対象で、本人が住んでいる住宅をリフォームする場合に支給されます。バリアフリーリフォーム補助金とも呼ばれています。

対象となるリフォームの種類は決まっており、例えば下記のようなものがあります。

  • 手すりの取り付け
  • 段差の解消
  • 床材の変更
  • 便器の取り換え
  • 扉の取り換え

これらのリフォームにプラスして、これらのリフォームを行うにあたって必要になる工事(下地の補強、床のかさ上げなど)も対象になります。

 

長期優良住宅化リフォーム推進事業

長期優良住宅化リフォーム推進事業とは、住宅環境を整備して住まいの質を高めるために国土交通省が行っている事業です。

住宅の床面積や耐震基準についてなど細かい条件が設けられていますので、利用を検討する際は一度事務局に問い合わせてみるのがおすすめです。

補助金がでるリフォームについてはこちらの記事も合わせてご覧ください。

 

年齢に合わせて住宅のリフォームを

長く住み続けている家も、家族のライフステージによってリフォームが必要になるタイミングもあります。それはバリアフリーリフォームも同じです。

活用できる制度は活用し、お得に快適な住まいを手に入れましょう。