生活動線とは読んで字のごとく、生活をしていくうえでパターン化される「移動ルート」のことです。リフォームをする際はこの生活動線を意識して取り入れると、より満足度の高いリフォームを叶えることができるといわれています。
生活・家事動線3つのアイデア
水回りの動線は別に考える
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生活動線の中でも家事に関した移動ルートのことを家事動線と呼びます。実際に家事をしている人が一番動きやすいルートにするにはどのようにすればよいのかといったことですね。
したがって家事動線については、実際に家事をしている人からの要望が一番になります。
水回りは関連する仕事をコンパクトにまとめる
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特に洗濯物に関して「移動距離が多くて大変…」と感じている方は多いのではないでしょうか。洗面所に洗濯機があり、洗濯物を干すのは庭、取り込んだ後はリビングでたたみ、たたんだ後は収納へ。これら一連の動作だけでも、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと、移動距離は長くなりがちです。
洗面所からダイレクトに干場に出られるようになっている、または洗面所でそのまま洗濯物がたためるスペースがある。この程度でも動線を短くすることができるので、時間短縮に大きく貢献できるのではないでしょうか。
収納スペースは玄関が便利
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リフォームの際に考えてほしいのが、収納スペースを作る場所です。寝室やリビングなどにたっぷりとした収納があるのはうれしいですが、動線といった面から考えると、あまり便利とはいえません。
新しく収納スペースを作るのなら玄関がおすすめです。シューズインクロークと呼ばれる収納を作れば、庭には置けないけれど部屋に入れたくないもの(ゴルフバッグなど)や、外出時にはおるコートや傘などもきれいに収納できます。
生活動線を考える際の注意ポイント
生活動線とは生活をしていくうえでの移動ルートだとご紹介しました。だとすれば、生活動線は人それぞれによって違うことになりますよね。
家族全員の意見が必要
生活動線を考える際には、家族全員が普段どのように動いているのか、また、どこに何があればより便利になるのかといったところを把握しなければいけません。
動線を確かめるには図面に一筆書きする
もしも図面ができている状態になっているのならば、簡単に動線の確認をしてみましょう。図面どおりの住宅ができたと考えて、図面の中で普段の生活をした際に動くルートをペンなどでなぞってみてください。
丸や四角などの簡単な図形を描くように、一筆書きで動かすことができたでしょうか?何度も後ろに下がる、左右に振れるなどペンを動かす頻度が多ければ動線が悪いということになります。
生活動線を意識して暮らしやすい我が家を
家をリフォームするということになれば、どうしても目新しいものに考えが行きがちです。しかし、毎日を過ごす場所に大切なことは不便さをなくすことができているのかといった点。生活動線を意識し、より快適な住環境を目指しましょう。