洗面所など水回りの床はとくに劣化が早いものです。床が黒ずんできた、というお家もあるのではないでしょうか。洗面所は毎日使う場所ですので、床の傷みを放っておくと見栄えが悪いだけではなく暮らしの快適度に響いてきます。
洗面所の床を張替えるとき、床材を選ぶポイントはあるのでしょうか?また、施工にかかる費用はどれくらいになるのでしょうか?
床を張替えるタイミングは?
フローリングの張替え時期目安 | 15~20年 |
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ビニル系の張替え時期目安 | 15年 |
ズバリ、床材が痛んできたと感じたら貼り替えのタイミングです。さほど年数がたっていなくても変色や色ムラが激しかったり、大きな傷や剥がれた部分が目立ってきたりしているのなら張替えたほうがいいでしょう。
洗面所の床選びのポイント
洗面所の床選びが普通の部屋と異なる点は、水回りだということに注意しなくてはいけないことです。洗濯機を置いたり、浴室と隣り合わせになって脱衣所をかねたりする洗面所は、普通の部屋の床よりも水に強い性能を持った床が必要になります。
その他にも、特に水回りの床に欲しい機能をまとめると下記のようになります。
- 水に強い
- 洗剤に強い
- 汚れても掃除しやすい
- 滑りにくい
- 清潔感のあるデザイン
洗面所に使える床材の種類
洗面所の床材1:クッションフロア
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クッションフロアはビニル系の素材で、主な特徴は下記の通りです。
- 水に強い
- クッション性があり感触がやわらかい
- 価格が安価
- 色や柄のバリエーションが豊富
- 抗菌、防カビ、消臭などの機能を持つものもある
洗面所の床材としては最も一般的なものです。耐水性に優れており、汚れも落ちやすいので水回りによく使われています。安価なものが多いので他の床材より費用が抑えられる点がメリットです。
洗面所の床材2:タイル
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タイルの特徴は下記の通りです。
- 水に強い
- 掃除が簡単
- デザインのバリエーションが豊富
- 足触りが冷たい
- 滑りやすいので注意が必要
耐水性、耐久性に優れている素材です。拭くだけで手入れが出来るので掃除も簡単で、デザインが豊富にそろっています。クッションフロアよりも費用が高く、素足だと冷たかったり滑りやすいのがデメリットです。
洗面所の床材3:コルク
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コルクはコルク樫から作られた床材です。コルク床の特徴は下記の通りです。
- 水に強い
- 表面の加工により汚れに強い
- 断熱性に優れている
- 弾力性がある
コルクは足場が冷たくならず、自然のぬくもりを感じられる素材です。水や汚れに強いものもあり、弾力があるので足腰への負担も少なくなります。ただ、他の床材に比べて施工慣れしていない業者が多いというのがデメリットになります。
洗面所の床材4:複合フローリング
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どうしてもこだわりがあるのなら、洗面所をフローリングにすることもできます。フローリングは他の床材に比べて水回りには向いていませんが、汚れても問題ないよう表面を加工している複合フローリングなら、比較的洗面所の床にも取り入れやすい素材です。
複合フローリングの特徴は下記の通りです。
- 水に強い
- 汚れに強い加工がされている
- 継ぎ目に水が染み込みにくい構造
- 洗剤や漂白剤に耐えられる
- 素材や色のバリエーションが豊富
- 価格帯が広い
- こまめな手入れが必要
洗面所の床の張替えにかかる費用
床の張替えリフォームにかかる費用は、使用する床材や張り替える範囲、そして「新規張り」か「重ね張り」かによって変わってきます。
新規張りは床材を剥がして上から新しい床材を貼る方法です。ここからさらに下地工事をするかしないかの2つに分けられます。一方重ね張りはもともとの床材を剥がさずに上から新しい床材を貼る方法です。
よって床材の張替えは、
- 新規張りで下地工事あり
- 新規張りで下地工事なし
- 重ね張り
の3パターンに分けることができます。それぞれの費用の相場は下記の通りです。
新規張り | 下地工事あり | 5万~12万円 |
---|---|---|
下地工事なし | 4万~6万円 | |
重ね張り | 下地工事なし | 3万~4万円 |
床のリフォームで洗面所を快適に!
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