【外壁塗装】どれを選ぶ?塗料のタイプと特徴

外壁塗装は、住まいの寿命を延ばすためにも定期的に必要になる工事項目です。そんな外壁塗装に使われる塗料には実は多くの種類があり、さらにそこから細かいタイプに分かれます。

「この塗料で間違いない!」というものはなく、最終的にどれにするかは好みの問題になることもしばしば。しかし、何もわからずに好みで決めろと言われても困ってしまいますよね。

では、外壁塗装に使われる塗料には一体どんなタイプがあるのでしょうか?それぞれ見ていきましょう。

水性塗料と油性塗料

外壁塗装の塗料には水性油性の2種類があります。これは、顔料を薄めている液体が水かシンナーなどの溶剤かによって決まります。

性能にはメリットもデメリットもそれぞれありますので、合ったものを選びましょう。

 

水性塗料

水性塗料は顔料を水で薄めた塗料です。油性塗料に比べて臭いが少なく周囲の環境への影響が少ないため、近年急速に広がっている塗料でもあります。塗装工事のとき、近所迷惑にならないようにと考えていたり、ご家庭に小さいお子様や臭いに敏感な方がいる場合は、水性塗料を選ぶとよいでしょう。

ただし、水性塗料の臭いはあくまでも「油性塗料と比べると少ない」だけであり、完全に無臭というわけではないことに注意しましょう。

 

油性塗料

油性塗料は顔料をシンナーなどの溶剤で薄めた塗料です。水性塗料に比べて非常に強力で、長持ちするというメリットがあります。また乾燥するまでの時間も早いので、塗料が乾きづらい環境での施工にも使えます。

ただし、油性塗料は水性塗料に比べて臭いがきつく人体への悪影響も懸念されます。

周囲に民家が無いなど、ある程度近所迷惑を考えなくてもよい環境にある場合は油性塗料の使用を検討してもよいでしょう。

 

艶有り塗料と艶消し塗料

外壁塗装でいう艶とは、光を反射するかほぼ反射しないかの違いになります。外壁において艶は見落とされがちですが、気を付けておきたい重要な部分です。

艶有り塗料

艶有り塗料を使用すると、外壁に艶がでてピカピカになります。新築のように生まれ変わったように見えるので、外壁を塗り替えたことをより実感できるでしょう。また、表面がツルツルとした仕上がりになるので汚れが付着しづらく、汚れにくい分劣化もゆっくりになるので耐久性も高いです。

しかし、艶がですぎると上品さに欠けてしまうので注意が必要です。

艶有り塗料を選んだとしても艶は外壁の劣化と共に徐々に消えていきます。約2~3年でなくなってしまうと考えておきましょう。

 

艶消し塗料

艶消し塗料は艶ありの塗料につや調整剤を混ぜ込んで作られていることがほとんどです。つや調節剤を混ぜ込むことにより、塗料塗った後の表面がでこぼこになって光を分散させるようになるため、艶が無いようにみえるという仕組みです。

艶消し塗料を使用すると塗り替えた外壁がテカテカすることなく、シックで落ち着いた雰囲気に仕上がります。主張しすぎないナチュラルな雰囲気を大切にしたい方は検討してみるのもよいでしょう。

デメリットとして、もともとの塗料に本来なら必要ないものを混ぜ込んでいるため、全体的に耐久性が落ちてしまうという点です。

 

1液型塗料と2液型塗料

1液型か2液型かは、塗料を使うときの混ぜ方によって決まります。水性塗料にも油性塗料にも1液型と2液型がそれぞれ存在します。

このふたつは主に性能面手間の部分に違いがあります。

1液型塗料

1液型塗料はひとつの缶に入った液体だけで塗料として使用できるもので、缶を開けたらすぐに使うことが出来ます。使わなかった分は後日また使うことができるので扱いやすく、成功失敗が職人の腕に左右されるリスクが小さいです。

2液型に比べて塗ることが出来る部分が限られることがデメリットになります。

 

2液型塗料

2液型は、使う際に主材と硬化剤のふたつを混ぜ合わせる塗料のことです。混ぜ合わせたときに強力な反応を起こしてしっかり固まるので、1液型に比べて耐久性があり長持ちします。また、1液型よりも粘着力が強いので、いろいろな場所に使用することが出来ます。

2液型は混ぜ合わせる比率に気を遣わなければいけなかったり、作り置きが出来なかったりと、使う際に非常に手間のかかる塗料です。しかし塗料を適切に扱える職人が施工を行う場合は、2液型の方が外壁が長持ちするなどの大きなメリットを得ることが出来ます。

逆に扱いに不安のある職人の場合、失敗のリスクが大きくなるでしょう。

 

特徴を知って最適な塗料を!

塗料の特徴を少しでも知っておけば、自分の家にあった塗料が選びやすくなります。これを機に少しでも頭に入れて、外壁のリフォームに役立ててみてください!

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