※この記事は一級建築士・住空間収納プランナーマスター江幡千登美氏(なにわ収納倶楽部.com)とのコラボ記事です。
STEP2:できそうでできない「分ける!
前回のSTEP1で全部出しましたね。次はSTEP2の分ける!(使っているor使っていない)
大事なのは、一つ一つ手に取って確認すること。でも、ここが一番大変。なぜなら、モノにはすべて思い出がくっついているから。手に取る度に思い出がフラッシュバックしてくるわけです。そして、思い出にふけって、時間がかかってしまうんですね。
迷いものBOXを作ってもいい!
分けている中で、絶対に出てくるのが、迷うモノ。そんな時には、迷いものBOXを作りましょう。その迷いものBOXには、期限を設けます。
なぜ期限を設けるのか?それは、モノと自分の心との折り合いをつけるため。
恋人同士であっても、すれ違ってきたりした場合、「あなたとは、しばらく距離を置きたいわ」と会わない期間を置いたりしますよね。そうすることで、自分にとって必要な人なのかどうか見極めることができます。それをモノに行うわけです。1年後、その箱を開けた時に、不思議なくらい、ほとんどが必要のないものになっています。
使っているモノをさらに分ける!
さて、次に使っているものをさらに
- よく使っているモノ
- たまに使うモノ
- めったに使わないモノ
と3つに分けます。
なぜ分けるのかというと、これによって収納する場所が変わるからです。これが家事の時短にもつながります。
よく使うモノはゴールデンゾーンに。たまに使うモノはゴールデンゾーンの近くに。めったに使わないものは、ゴールデンゾーンから離れていてもいいよね……というように、位置を決めていきます。
使っていないモノは使ってもらえるところに!
最後に、使っていないものも分けていきます。断捨離という言葉が流行し、必要のないものは捨てなければいけないという風潮がありますが、それは違います。断捨離の著者のやましたひでこさんもおっしゃってます。
日本人はモノを大事にしなければいけないという文化があるため、捨てるということに抵抗を持つ民族でもあります。使ってくれる人がいれば、手放せるのです。
- 人にあげる
- 売る(バザー・オークション・フリーマーケット・リサイクルショップ)
- 処分
処分は、壊れてしまっていたり、使ってくれる人がいない場合になります。新しいものに生まれ変わるためにリタイアをさせてあげるのです。その時には、「お疲れさまでした。」とねぎらいの声をかけてあげて。
著者
イルマタル(江幡千登美)
サンポ建築設計事務所 代表
なにわ収納倶楽部.com 代表
一級建築士・住空間収納プランナーマスター
「収納は学ぶものである」との考えのもと、年間延べ100名以上に収納をレクチャーしている。2013年より開始した「住空間収納プランナー養成講座」は既に40名以上のプランナーを輩出し普通の主婦が間取り図も読める収納のプロとして活躍を始めている。
『「収納」を切り口にしたことで、売上が3倍になった!』との声から、工務店、リフォーム会社、家具メーカー、役所からの「収納研修」の依頼も増加。現在では、住空間収納プランナーの活躍の場を広げるため『なにわ収納倶楽部.com』を立上げるなど勢いは留まることを知らず、これからの住宅業界への影響力に目が離せない。
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